誘導灯は、火災や災害時に迅速に避難するための重要な防災設備です。特に、停電や煙で視界が悪くなる非常時は、避難経路や避難口を示す役割を果たします。
そんな誘導灯にはいくつか種類があり、これらは施設の規模や避難経路に応じて使い分ける必要があるのです。
今回は、誘導灯の種類の中でも、BH形とBL形の特徴や違いをはじめ、選び方などを解説します。
誘導灯は、防災設備の一つで、火事などの災害時に避難方向や非常口を示す重要な器具です。一般的には、非常口のマークとして認識されていることが多いです。
誘導灯は、日常でよく目にすることがあるはずです。具体的にはショッピングモールや病院、学校など、人が集まる施設内に誘導灯が設置されています。
消防法に基づき、用途や規模に応じた設置基準が定められ、A級・B級・C級の区分があります。そして、そのB級の中にBH形とBL形があるのです。
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誘導灯の名称とその特徴を解説!正しい選び方や設置ポイントとは?
誘導灯のBH形とBL形の最も大きな違いは、輝度(きど)にあります。輝度とはディスプレイなどの明るさを表すものです。
誘導灯の輝度は、消防法施行規則で定められてBH形・BL形と区分されており、避難口誘導灯と通路誘導でも、それぞれ必要な明るさが異なります。
具体的には、BH形は避難口誘導灯で20cd(カンデラ)以上、通路誘導灯で25cd以上の輝度が求められます。一方、BL形は避難口誘導灯で10cd以上、通路誘導灯で13cd以上です。
また、旧基準では、BH形は「大型誘導灯」、BL形は「中型誘導灯」に該当していました。
この輝度の違いにより、設置場所や用途が明確に区分されているため、施設の種類や避難経路に応じて適切な誘導灯を選定することが重要です。
誘導灯のBH形とBL形は、それぞれ異なる用途や設置条件に適しています。どちらを選ぶべきかは、施設の規模や避難経路の複雑さなどを基に判断しましょう。
一方、廊下に設置される通路誘導灯については、BH形とBL形を区別する具体的な条件はありません。
ここでは、BH形とBL形のそれぞれの特徴を踏まえた選定ポイントを解説します。
これらの施設では、避難時に遠距離からでも明確に視認できる輝度基準を満たすことが求められています。
選定のポイント
BH形とBL形を適切に選定することで、スムーズな避難につながります。施設の規模や用途に加え、避難経路の複雑さや利用者数を考慮し、基準を遵守した設置を行うことが重要です。
もし疑問がある場合は、消防署や防災専門業者へ相談をしましょう。
消防法では、施設の用途や規模に応じた誘導灯の設置基準が詳細に定められています。この基準を正確に理解し、遵守することが、安全性を確保するために不可欠です。
誘導灯は、防災設備として避難時の安全を確保するために欠かせない器具です。今回は、誘導灯のBH形とBL形の特徴や違いをはじめ、設置場所などについてお話しました。
BH形とBL形の違いを理解し、消防法の基準や施設の条件に合わせた適切な設置が重要です。
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