火災報知器の誤作動が何度も発生して、お困りではありませんか。火災報知器が誤作動を起こすのには、さまざまな原因があります。
誤作動を放置すると、火災発生時に適切に作動しない可能性があるため、早めの対応が必要です。
本記事では、火災報知器が何度も誤作動を起こす原因とその対応方法について解説します。
火災報知器が何度も誤作動を起こす原因としては、以下のようなものが考えられます。
それぞれの誤作動の原因を解説します。
火災報知器が何度も誤作動を起こす原因として、火災報知器の劣化が挙げられます。
火災報知器は経年劣化により、機能が低下することがあるのです。特に感知センサーや内部の電子部品が劣化すると、誤作動を引き起こす可能性が高まります。
多くの場合、設置から10年以上経過した火災報知器は交換が必要とされる場合が多いので、設置された時期を確認するのがおすすめです。
火災報知器が何度も誤作動を起こす原因として、火災報知器が水分に反応している場合も考えられます。
湿気や水が火災報知器の内部に入ると、誤作動を起こす原因となるのです。
例えば、浴室やキッチン付近など湿度が高い場所に設置されていたり、火災報知器の付近で雨漏りや水漏れが起きていたりすると誤作動が起きやすくなります。
これは、火災報知器の内部に入り込んだ水分により光の乱反射が起き、感知器が煙と認識してしまうためです。
火災報知器が何度も誤作動を起こすのは、エアコンや暖房器具による急激な温度変化も原因になることがあります。
例えば、冷暖房が直接当たる位置に設置された火災報知器は、温度センサーが誤った信号を感知する可能性があります。特に、差動式という種類の火災報知器は、たった数秒の温度差でも感知するのが特徴です。
設置場所を慎重に選び、温度変化の影響を最小限に抑えると、誤作動の防止につながるでしょう。
火災報知器が何度も誤作動を起こすのには、気圧の変化が原因していることもあります。
気圧の変化が起きたとき、火災報知器の内部の空気が膨張し、センサーの動きに異常が起こるためです。
台風や低気圧が接近しているときなどは、気圧が大きく変化するので誤作動が起こりやすいことを覚えておきましょう。
火災報知器の内部にほこりや虫などの異物が侵入することは、誤作動を引き起こす原因の一つです。
異物がセンサー部分に付着すると、感知機能が正常に働かなくなることがあります。特に、ほこりが多く発生する環境では、こうした問題が起こりやすくなります。
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火災報知器が何度も誤作動を繰り返す場合、問題を放置すると安全性が低下するのはもちろん、ストレスにつながることもあるでしょう。ここでは、火災報知器が何度も誤作動を起こす際の、具体的な対応方法を解説します。
誤作動の対応方法には、以下のようなものがあります。
それぞれの対応方法について解説します。
火災報知器は経年劣化により、誤作動の発生率が高くなります。火災報知器の交換は、電池の寿命などの関係から一般的に10年ほどで行う必要があります。
火災報知器の製品寿命を確認し、適切なタイミングで交換を行いましょう。
また、最新の火災報知器には、誤作動を防止する感知機能や防塵性能が改善されている可能性があります。最新の火災報知器を導入することで、誤作動などのトラブルの軽減につながるかもしれません。
誤作動の原因を特定するためには、火災報知器の設置場所や周辺環境を慎重に確認する必要があります。火災報知器の設置場所や周辺環境が適切かを知るために、以下のポイントを確認してください。
まずは、エアコンや暖房器具の風が、火災報知器に直接当たっていないかを確認してください。
また、浴室やキッチンの近くに設置された火災報知器は、湿気によるセンサーへの影響が考えられます。
さらに、ほこりや虫が多い場所では、火災報知器の内部に異物が入り込むことがあります。室内に虫が入らないように対策し、周囲の清掃を徹底するなどの対策を行いましょう。
火災報知器の誤作動が何度も繰り返される場合、その原因が設置場所にあることが少なくありません。
不適切な場所に設置された火災報知器は、感知機能に影響を及ぼし、正しく作動しない可能性があります。
そのため、誤作動を減らすためには、以下のような点を意識して、適切な設置位置を再検討しましょう。
それぞれの注意点を簡単に解説します。
調理中の煙や蒸気を避ける
キッチンに近い場所や調理中の煙、蒸気が届く位置に火災報知器を設置している場合、誤作動を引き起こすことがあります。煙感知器や熱感知器の特性を考慮し、蒸気が直接当たりにくい場所に移動させるのが必要です。特に、換気扇の効率が悪い場所では注意しましょう。
消防法や建物基準に基づいた設置
火災報知器の設置には、消防法や建物の設計基準が定められています。この基準を守り、最適な位置を選ぶことが、誤作動の防止と火災時の安全確保につながります。
火災報知器を選ぶ際は、建物の用途や設置場所の環境に合わせて選定することが必要です。例えば、湿気の多い場所では防湿性能が高い火災報知器を選ぶと、誤作動を軽減できます。
また、感知方式には「煙感知型」と「熱感知型」などの種類があり、それぞれの特徴を理解した上で、設置場所に最適なタイプを選ぶのが重要です。
さらに、エアコンや暖房器具など、急激な温度変化が発生する場所では、定温式感知器という種類の温度変化を感知しにくい火災報知器を採用することで、誤作動のリスクを減らせます。
これらの選定を行う際には、メーカーの仕様書などを参考にしてみてください。
火災報知器が何度も誤作動する場合、本体の点検や内部の清掃をしてみましょう。
まずは、火災報知器のセンサーや感知機能が正常に作動しているか確認します。点検時に異常が見つかった場合は、早急に修理または交換を行ってください。
また、内部にほこりや汚れが溜まっている場合は、柔らかい布やエアダスターを使用して清掃します。これにより、感知性能が回復する可能性があります。
火災報知器の誤作動が何度も繰り返される場合、自力での解決が難しいこともあります。そのような場合には、専門業者や消防に相談するのも一つの手です。
専門業者は、火災報知器の詳細な点検を行い、内部のセンサーや配線の異常、経年劣化の有無などを確認します。
内部の故障や設置時の問題が見つかった場合は、適切な修理や交換を提案してくれるため、機能の回復が期待できます。
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火災報知器の誤作動が何度も起きるときの原因や、その対応方法などをお話しました。
誤作動を放置すると、本来の感知機能が妨げられる可能性もあるため、迅速な対応が必要です。
適切な点検や交換を通じて、火災報知器が本来の機能を発揮し続けるよう維持すると、火災発生時の被害を最小限に抑えることができます。日頃のメンテナンスを徹底し、安心・安全な暮らしを実現しましょう。
東報防災工業株式会社では、火災報知設備や防排煙設備、消火器など、多様な防災機器を取り扱っております。施設の防災対策において、最適な設備選定や設置のご提案も行っております。
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