BLOG

記事

TOP » ブログ投稿 » お役立ちコラム » 火災通報装置徹底ガイド!設置基準や機能、作動フローなどを徹底解説

火災通報装置徹底ガイド!設置基準や機能、作動フローなどを徹底解説

2025年12月22日

火災が発生した際、初期対応の速さが被害を最小限に抑える大きな鍵となります。

 

その中でも、火災の発生を瞬時に消防機関へ知らせる「火災通報装置」は、建物の安全を支える重要な防災設備のひとつです。

 

本記事では、火災通報装置の仕組みや作動フロー、法的要件などをわかりやすく解説します。

 

火災通報装置の仕組みと役割

火災通報装置

火災発生時には、いかに早く消防機関へ通報できるかが被害の大きさを左右します。その通報を自動で行うのが火災通報装置です。

 

ここでは、火災通報装置の仕組みや役割、そして同様に防災設備である自動火災報知設備との違いなど、基本的なポイントをわかりやすく解説します。

 

火災通報装置の定義

火災通報装置は、建物内で火災が起きた際に、火災の信号を受け取るか、または通報ボタンを押すことで、消防機関に通報できる設備です。

 

通報の際に、住所などの情報を自動で消防機関に送信できるのが特徴です。

 

また、火災時の人命と財産を守るために欠かせない防災システムの一部として、消防法や建築基準法で設置が義務付けられている施設があります。

 

火災通報装置と自動火災報知設備の違い

火災通報装置と自動火災報知設備は、どちらも火災時に動作する防災設備ですが、その役割には明確な違いがあります。

 

自動火災報知設備(自火報)

建物内の感知器が煙や熱を検知し、館内の警報ベルを鳴らして人に火災を知らせる装置です。

 

火災通報装置

自火報からの信号や手動操作により、消防機関へ直接火災発生を知らせる装置です。

 

つまり、自火報は「建物内への警報」を目的としており、火災通報装置は「外部への通報」を担っています。

 

両者は接続・連動することで、火災の検知から消防への通報までを自動化し、より迅速な対応を可能にしています。

 

消防機関との連携の仕組み

火災通報装置は、火災発生時に消防機関へ自動で通報できるよう、専用回線を通じて接続されています。

 

通報の方法には主に以下の2種類があります。

 

自動通報

自火報などから火災の信号を受け、火災通報装置が自動的に消防へ発信する方式です。

 

手動通報

操作盤や専用電話機を使い、管理者が直接消防へ通報する方式です。

 

いずれの方式でも、装置内部では信号を制御する通信機器や電源装置が重要な役割を果たします。

 

通報が送信されると、消防機関の受信システムに火災信号が届き、所在地・建物名などの登録情報が自動で表示される仕組みです。

 

これにより、現場への出動判断を迅速に行うことが可能です。

 

▼こちらもおすすめ

火災通報装置の使い方を分かりやすく解説!気を付けたい注意点も紹介

火災通報装置の仕組みを解説!注意点や使い方とは?

 

火災通報装置の構成要素

火災通報装置

火災通報装置の構成は、建物の用途や設置規模によって異なりますが、基本的には以下の2つで構成されています。

 

  • 火災通報装置本体
  • 専用電話子機

 

各構成要素について説明します。

 

火災通報装置本体(主装置)

火災通報装置の中枢となる部分で、自動通報の制御や回線監視を担う装置です。

 

内部には制御基板や電源ユニット、表示灯などが組み込まれ、自火報の火災信号を受け取って消防機関へ自動通報を行います。

 

本体の前面には、通報状態・異常状態を示す表示灯や確認ランプが設けられ、運転状況や回線異常をすぐに確認できるようになっています。

 

また、停電時でも通報できるよう内蔵バッテリーを備えているのもポイントです。

 

本体は、「操作端末」と呼ばれることもありますが、ここでの操作は主に試験・確認操作などに限られます。

 

実際の通報操作や通話は、後述する専用電話子機から行うのが一般的です。

 

専用電話子機

専用電話子機は、消防機関と直接通話するための端末です。

 

本体に接続されており、火災信号を受けて自動通報が完了したあと、通報先の消防機関と音声で状況を伝達できます。

 

また、万一自動通報が作動しなかった場合には、子機の通報ボタンを押すことで手動通報を行うことも可能です。

 

この子機は、一般電話とは異なる専用回線または優先回線で接続されており、安定して通報が行えるように設計されています。

 

※火災通報装置と自火報と連動して使用する場合や、回線の種類によっては他の機器が必要になります

 

▼こちらもおすすめ

火災通報装置の遠隔起動装置とは?設置基準や仕組みを解説

火災通報装置の設置基準の改正内容は?注意点やポイントを解説

 

火災通報装置の作動フローをわかりやすく解説

火災通報装置 遠隔起動装置

火災通報装置は、火災の発生を検知してから消防機関に通報するまでを自動で行う防災システムです。

 

ここでは、実際にどのような流れで作動するのかをわかりやすく解説します。

 

主な流れは以下の通りです。

 

  1. 通報ボタンを押す、もしくは連動されている自火報が火災信号を火災通報装置へ送信。
  2. 自動的に消防へ通報。
  3. 消防機関から折り返しの電話がくる
  4. 消防機関に被害状況を伝える

 

火災通報装置は、この一連の流れが短時間で完了するため、早期消火や避難に大きく貢献します。

 

万が一、自動通報が作動しなかった場合でも、手動で通報できる仕組みが備わっているため、二重の安全性が確保されています。

 

また、状況によっては、消防機関の折り返しに応答せず、避難を優先することになっています。

 

参考:能美防災株式会社|火災通報装置

 

▼こちらもおすすめ

火災通報装置のIP回線化対応は大丈夫?確認方法と対応のポイント

火災通報装置の連動に義務はある?連動の意味や方法を解説

 

火災通報装置の設置基準

火災通報装置の設置義務は、不特定多数の人が出入りする施設など、火災時に避難が難しい建物では設置が必要とされています。

 

具体的には、病院、福祉施設、宿泊施設などの建築物が該当し、火災が発生した際に自動的または手動で消防機関に通報できる設備を備えることが重要です。

 

また、自火報が設置されている建物の場合、用途によっては火災通報装置と連動して使用することが義務付けられます。

 

▼こちらもおすすめ

火災通報装置の設置基準を解説!設置が義務の建物や施設とは?

火災通報装置で逆信できない4つの理由!すぐ確認すべきポイントとは?

火災通報装置連動停止スイッチの重要性と設置基準

 

火災通報装置を適切に設置・管理しよう

火災通報装置

火災通報装置の基本的な仕組みや機能、作動フローなどについてお話しました。

 

火災通報装置は、火災発生時に消防機関へ迅速かつ正確に通報するための重要な防災設備です。「万が一の備え」ではなく、「日常的な安全管理の一部」として位置づけることが大切です。

 

正しい設置と継続的な管理によって、建物全体の防災力を高め、いざという時に人命と財産を守る体制を整えましょう。

 

東報防災工業株式会社では、火災報知設備や防排煙設備、消火器など、多様な防災機器を取り扱っております。施設の防災対策において、最適な設備選定や設置のご提案も行っております。

 

防災に関するご相談やお見積りのご依頼は、お気軽にお問い合わせページよりご連絡ください。

 

お問い合わせはこちらから