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避難器具は2階に必要?設置基準や種類を解説

2025年11月24日

火災などの緊急時、建物の2階からどのように避難するかは重要な課題です。

 

いざというときに安全な経路が確保されていなければ、大きなリスクにつながります。

 

この記事では、2階における避難器具の必要性や設置基準、2階に設置する避難器具の特徴などを解説します。

 

避難器具を正しく選定・設置し、いざというときに備えましょう。

 

避難器具は2階に設置が必要

避難器具 2階

結論から言うと、建物の種類によっては2階でも避難器具が必要です。建物の用途や構造によって、消防法や建築基準法で避難器具の設置が求められる場合があります。

 

これは2階部分は地上からの高さがあり、階段が使えなくなると避難が困難になるケースがあるためです。

 

しかしながら、一般的な2階建ての戸建て住宅では、避難器具が義務づけられることはほとんどありません。

 

ただし、建物の構造や利用状況によっては例外もあります。どのような条件で設置が必要になるのかは、次の章で解説します。

 

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2階での避難器具設置条件

避難器具 2階

避難器具の設置が必要かどうかは、消防が定める基準に基づいて判断されます。その際の判断基準は、建物の用途収容人数です。

 

ここでは、収容人数ごとに分けて、避難器具の設置が必要な建物をご紹介します。

 

収容人数50人以上

収容人数が50人以上になると2階に避難器具の設置が必要になる建物は以下のとおりです。

 

劇場、映画館、演芸場又は観覧場、公会堂又は集会場、キャバレー・ナイトクラブなど、遊技場、ダンスホール、風俗営業関連、カラオケ店など、待合、料理店、飲食店、百貨店など、学校、図書館・博物館など、蒸気浴場など

 

なお、主構造部が耐火構造になっている建築物の場合は2階でも避難器具の設置が免除されることがあります。また、避難器具は200人ごとに1個追加することになっています。

 

収容人数30人以上

収容人数が30人以上になると2階に避難器具の設置が必要になる建物は以下のとおりです。

 

旅館・ホテル、寄宿舎・下宿など

 

なお、下の階に劇場、映画館、演芸場又は観覧場、公会堂又は集会場、キャバレー・ナイトクラブなど、遊技場、ダンスホール、風俗営業関連、カラオケ店など、待合、料理店、飲食店、百貨店など、蒸気浴場、工場、駐車場、倉庫などがある場合は、収容人数が10人以上になります。

 

収容人数20人以上

収容人数が20人以上になると2階に避難器具の設置が必要になる建物は以下のとおりです。

 

病院・診療所など、養護老人ホームなど、保育園、幼稚園・特別支援学校など

 

なお、下の階に劇場、映画館、演芸場又は観覧場、公会堂又は集会場、キャバレー・ナイトクラブなど、遊技場、ダンスホール、風俗営業関連、カラオケ店など、待合、料理店、飲食店、百貨店など、蒸気浴場、工場、駐車場、倉庫などがある場合は、収容人数が10人以上になります。

 

このように、それぞれの建物条件や利用環境に応じて判断することが重要です。

 

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2階で使用される避難器具

避難器具 2階

2階で活用される避難器具にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や適した建物構造があります。

 

2階に設置される代表的な避難器具は、具体的には以下のようなものがあります。

 

  • 避難はしご
  • 避難用すべり台
  • 救助袋
  • 避難ロープ
  • 避難用タラップ
  • 緩降機(かんこうき)

 

各避難器具について、簡単に説明します。

 

避難はしご

2階に設置される避難器具としてよく知られているものの一つが避難はしごです。

 

窓やバルコニーから地上まで金属製のはしごを降ろし、火災時に使用します。避難はしごは、設置スペースを比較的取らず、使い方もシンプルであるため、一般住宅や小規模な建物に導入されることが多いです。

 

ただし、避難はしごの使用時には両手でしっかりと体を支える必要があり、小さなお子様やご高齢の方には扱いが難しい場合もあります。

 

避難用すべり台

避難用すべり台は、火災などの緊急時に階段が使えなくなった場合でも、安全かつ迅速に地上へ避難できるよう設計された器具です。

法律上は2階から10階までの設置が可能とされていますが、実際には設置スペースや傾斜角度、安全基準などの制約があるため、主に2階や3階の施設で採用されるケースがほとんどです。

特に、幼稚園や学校、福祉施設など、子どもや高齢者が多く利用する建物で活用されています。

 

救助袋

救助袋は袋状の器具の中を滑り降りて避難する器具です。

 

外部からの煙や炎を避けつつ脱出できます。外の景色が見えないため、高所でも恐怖心が起きにくいのもポイントです。

 

救助袋は、滑降速度が一定に保たれるよう設計されており、小さなお子様やご高齢の方でも比較的安全に使用できます。

 

ただし、使用時には消防訓練や指導を受けることが推奨されます。

 

避難ロープ

避難ロープは軽量で持ち運びやすく、設置も比較的簡単な避難器具です。専用の金具を窓枠やバルコニーに固定し、ロープを伝って地上へ降ります。ロープを伝って下りるという特性上、2階にのみ設置可能な避難器具です。

 

コスト面で導入しやすい一方で、使用時の体力が求められるため、誰にでも安全に利用できるわけではありません。

 

特に小さなお子様や体力に不安のある人には適さない場合があるため、設置後には実際に使用できるかどうかの検討が大切です。

 

避難用タラップ

避難用タラップは壁面に固定する金属製のはしごで、常設型の避難器具です。地階と2階・3階に設置可能です。

 

設置しておけばいつでも利用できるため、準備の手間が少なく、耐久性にも優れています。

特に建物の側面にスペースがある場合や、外壁が耐荷重に対応できる場合に適しています。

 

ただし、外部から常に見える形になるため、防犯面や景観面も考慮しましょう。

 

緩降機(かんこうき)

緩降機は、巻取り式のロープやベルトに体を固定し、機械的に降下速度を調整して地上まで降りる器具です。2階から5階程度の建物で設置されることが多く、操作性が比較的高いのが特徴です。

 

使用者の体格や体重に合わせて速度が自動で制御されるため、年齢を問わず利用しやすい仕組みになっています。

 

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条件を確認して2階に避難器具を設置しよう

誘導灯 学校

2階に避難器具の設置が必要な条件や、2階に設置されることの多い避難器具などについてお話しました。

 

2階における避難器具の設置は、建物の用途や構造、避難経路の有無によって必要性が変わります。

 

火災や災害は予期せず起こるものだからこそ、あらかじめ基準を理解し、適切な器具を備えましょう。

 

東報防災工業株式会社では、火災報知設備や防排煙設備、消火器など、多様な防災機器を取り扱っております。施設の防災対策において、最適な設備選定や設置のご提案も行っております。

 

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